こんにちは、桐生真也です。
言葉って不思議ですよね。
言葉の一つ一つはその意味しか持たないけれど、組み合わせることで無限の可能性を秘めている。
それは物語になったり、自身の想いを紡いだり、気持ちをのせた歌になり、今日の自分を残す日記にもなる。
どんな言葉にも共通しているのは、何かを伝えようとする気持ちだと思うのです。
歴史に名を刻んだ人達が残した、人生における得難い言葉。
あるいは生きていく上で大切な考え方となるようなことわざ。
今回もそんな言葉について考えてみたいと思います。
拙い文章ですがご容赦ください。
気ままにお付き合いいただけたら幸いです。
上を向いて歩こう

下を見ていたら、虹を見ることはできないよ。
You’ll never find a rainbow if you’re looking down.
チャールズ・チャップリン
チャールズ・チャップリンはイギリス出身の映画俳優で、サイレント映画で演じたキャラクター「小さな放浪者」で一躍有名になりました。
映画界に大きな影響を残した彼ですが、子供時代は貧困に苦しみ楽な生活ではありませんでした。
しかし俳優になりたいという夢を持ち、様々な仕事で日銭を稼ぎながら貧困に苦しんでも夢を諦めることをせず、前を向いて生きていきます。
空にかかる美しい虹も、下を向いていたら見ることはできません。
抱いた夢も、諦めてしまえばそれまででしょう。
苦しいときや悲しいときに前を向いて歩き続けるのは難しいです。
ですが、ちょっとだけ顔を上げてみてください。
そこには貴方を助けようとする誰かの手があるかもしれません。
或いは思っていたものとは別の道が見えてくるかもしれません。
落ち着いてから見てみたら、違った見え方になるかもしれません。
それこそ虹のように、いろんな色が見えてくるはずです。
苦しい時代を生き抜いたチャップリンだからこその、美しい比喩を用いた言葉ですね。
備えあれば患いなし

最高を望み、最悪に備えよ。
Hope for the best, but prepare for the worst.
英語圏のことわざ
日本でいうところの「備えあれば患いなし」ということわざですね。
何かをするにあたって、最高の結果と最悪の結果を意識しておくことは非常に重要だと思います。
最高は目的地、最悪はその道中の障害なのですから、どちらも知らなければ歩き出せません。
その道中にどんな障害や失敗の可能性があるかどうかを事前に考えておくことで、様々な事態に対処できるようになる。
最高の状態へ辿り着くには何が必要なのか、どんなことをすべきなのかを考えて、よりよい未来を望む。
誰しもが意識をせずともやっていることではありますが、意識して行うことでより可能性が高まるでしょう。
想像力を働かせることで、色々な場面や人達に対応できるのではないかと思います。
それは結果的に、人を気遣えるようになるのではないかとも思います。
準備万端整った!…いや、もう一度だけ確認しよう。
心配性すぎると思う方もいるかもしれませんし、行き当たりばったりこそが楽しいのだという人もいるかもしれません。
何が良いとか悪いとかではなく、こういった考え方もある、そんな風に思っていただければ。
健康の為には

朝食は王様のように、昼食は王子のように、夕食は貧民のように食べよ。
Eat breakfast like a king, lunch like a prince, dinner like a pauper.
ドイツのことわざ
一日の活力はしっかりと朝食を食べることから、健康の基本ですよね。
夜はもう寝る準備を体が始めていますから、食べるのは少しでいいのです。
まさに的を射たことわざですね、もちろん朝からドカ食いしなくてもいいとは思いますが。
私もお昼ごはんは抜くことがほとんどですが、朝ごはんは必ず食べるようにしています、空腹だと元気が出ませんから。
朝ごはんって忙しない日本人はついつい抜きがちですが、一日を元気に過ごすためのエネルギーは朝ごはんにこそ宿っています。
睡眠を優先してしまったり、朝はあんまり食べられないから食べないというのもわかりますが、少しでもいいので食べてくださいね。
日々繰り返すことにこそ、健康の秘訣があると思いますから。
まずは自分のことを

自分自身を信じてみて、きっと生きる道が見えてくるから。
Just trust yourself, then you will know how to live.
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテはドイツを代表する文豪であり、数々の著書や戯曲を残しています。
生涯を制作活動に費やした彼の作品には、シューベルトをはじめとした多くの作曲家が曲をつけたとのこと。
また自然科学者としても功績を残しており、多くの研究結果を残しています。
自分の頭の中にある様々なイメージや知識を世に送り出し続けたゲーテ。
不安だったり自信がなかったりしたら、自分の作品を世に公開しようなどとは思えません。
自分を信じていたからこそ、そのような偉業を達成できたのでしょう。
自己肯定はとても大切なことです。
自分自身を認めてあげないと、何もかもが不安で、周りと自分を比較してしまって、動けなくなってしまいますから。
貴方はあなたであり、他の誰にも変わることはできず、誰かと比較する必要もなく、あなたが思ったように考えたように行動していけばいいのです。
あなたにどれほどの力や能力があったとしても、それをあなたが信じてあげなければ意味がありません。
自信過剰であれということではありません、不安を感じるなということでもありません。
一生懸命に考えて、それでも不安や恐怖を感じる、それはとても自然なことです。
それでも、自分のことを信じて一歩を踏み出すこと、これこそが何よりも尊い勇気なのではないでしょうか。
そうして踏み出してみれば、自分がしたいこと、すべきことが自然と見えてくるはずだと、ゲーテは伝えようとしたのではないかと思います。
感想
いかがでしたでしょうか。
今回も考えさせられる名言を選ばせていただきました。
どうしても著名人の言葉に偏りがちになってしまいますが、人生は人の数だけあって、言葉もまた然りです。
その人が歩んできた人生、培ってきた経験、その時代の出来事などで、同じ言葉でも意味合いが変わることもあるでしょう。
有名人と同じことを言っている一般の人だっているはずですし、どこの誰ともしれない人が残した物語の一節にも心に残る言葉があるでしょう。
その言葉を読んで、聞いて、何を感じて、どう行動するか、それが大切だと思うのです。
私のこのブログの中の言葉の一つでも、誰かの心に染み込んでいくように感じてもらえたのなら、言葉をこうして扱う者として冥利に尽きるというものです。
それでは今回はこのあたりで。
あなたの大切な時間で読んでいただき、ありがとうございました。
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