【夏の風物詩】大空に咲く光の華、花火の起源とその歴史

気になる!

こんにちは、桐生真也です。

最近暑さが続いていて、5月だというのにもう夏の雰囲気が感じられますね。

私は暑いのが苦手なので毎年この時期は嫌になってしまいますが、夏の青い空と入道雲の組み合わせには胸躍るものがあります。

何もない水平線を望む防波堤の上で、遥か向こうの海に浮かぶ入道雲を眺めていたい。

カモメの鳴き声と波の音だけをBGMに、のんびりとした時間を過ごせるなら夏もいいものかもしれません。

さて、この時期になると地元のスーパーにも並び始めるカラフルなパッケージのあれ。

そうです、夏と言えば花火です。

私の住んでいる辺りでも、夏の夜には花火を楽しむ家族をよく見かけるようになります。

最近は流れる煙とかを嫌がる人が多いのか、花火が禁止な公園も多くなっているようですが。

そんな多くの人が子供の頃から親しむ花火ですが、いったいいつ頃から楽しまれているのでしょうか。

気になる!

日本にはいつ頃からあったのか、どこが発祥なのか。

浅い知識と拙い文章ですがご容赦ください。

気ままにお付き合いいただけたら幸いです。

花火の原型は狼煙だった

古代中国で遠方への通信手段として用いられていた狼煙。

煙を焚くことで敵の接近などを遠くへ知らせるためのものでしたが、その発展の過程で黒色火薬が発明されたとされています。

その火薬はやがて武器などに使われるようになり、13世紀頃にはシルクロードを通じてヨーロッパにも伝わっていきました。

16~17世紀頃にはヨーロッパ中に花火が伝わり、時の権力者たちによって花火は楽しまれていたそうです。

花火の原料である火薬の発見は中国が、花火自体の発展はヨーロッパで盛んだったようですね。

ポーランドなどでは花火学校が、ロシアでは17世紀に花火研究所が作られたという記録があるほどに、花火に対する研究は進められていました。

というのも、花火を披露できるというのは都市の発展や資本力を見せるに最適であったようで、イギリスの王族は結婚式などで花火を披露していたようです。

やはり花火はその見た目の華やかさもあって、初めからお祭り用として使用されていたのですね。

戦争などで使用される火薬を祝い事とはいえ娯楽目的で使用するなんて、それこそ権力者としての財源がなければできないことでしょうから。

ちなみに現代において最大の花火輸出国は中国で、その割合は9割にも及ぶのだとか。

個人的には花火は日本が有名なのかと思い込んでいましたが、これだけ世界的なシェアを独占されているみると、中国が圧倒的すぎますね。

日本にはいつ頃伝わったのか

日本に火薬の製法が伝わってきたのは、戦国時代の種子島。

織田信長が使った火縄銃で有名ですね。

火薬自体はもっと前から伝わっていましたが、日本において火薬とはまさに武器のためのものでした。

今のように花火として利用されるようになるのは、戦も少なくなった江戸時代になってから。

徳川家康が中国の商人によって持ち込まれた花火を観たという記録が残っています。

徳川家康によって三河地方(愛知県東部)に持ち込まれた花火の技術は、花火技術を発展させ、全国でも有数の生産地となりました。

初めの頃の花火は、竹筒から火花が噴き出すタイプの花火が主流でした。

今でいうとドラゴンとか名前が付いているようなやつでしょうか、地面に置いて火を点けたら距離をとるようなやつですね。

やがて今で言う手持ち花火のようなものが普及していき、江戸の町で大人気となりました。

しかし花火による事故が多発したため、1648年には隅田川周辺以外での花火の使用が禁止されるなどの事態にまでなるほどの人気だったそうです。

そして現代のような花火大会が開催されるようになったのは、1733年のこと。

その前年の1732年、西日本では長雨や冷夏、害虫の発生により稲作に甚大な被害が発生し、97万人もの餓死者を出すほどの大飢饉が発生しました。

その大飢饉での死者の慰霊と悪霊退散(当時は悪いことは悪霊のせいと考えられていた)のため、8代将軍吉宗は隅田川にて水神祭を開催し、それが今の隅田川花火大会として残っているそうです。

花火には鎮魂の意味も込められているようですから、お盆がある8月にも多く開催されるのはそういった意味合いが強いのでしょうか。

ところでよく花火が上がると「たーまやー!」と叫ぶのが定番となっていますが、それはこの隅田川花火大会が由来となっているそうです。

隅田川では江戸時代当時、花火師である”鍵屋”と”玉屋”という二つの陣営が技術を競い合っていたそうで、それぞれの花火が上がると「かーぎやー!」とか「たーまやー!」と叫んでいたのが元になっているそうですね。

そうして始まった花火大会の文化は日本中に広まっていき、今では全国各地で催されていますね。

私の住んでいる辺りでも夏になると大きな川沿いで花火大会をやっています。

ここ数年は見に行っていませんが、学生の頃は定番のデートイベントだった気がします。

物凄く混みあうので、今ではとても行きたいとは思えなくなってしまいましたが。

子供が行きたがっていたら、ちょっとだけ頑張ってみてもいいかもしれません。

日本三大花火大会

日本には三大花火大会と呼ばれる花火大会があるそうですから、せっかくですのでお伝えしておきますね。

  • 全国花火競技大会(秋田県大仙市):8月の最終土曜日開催(2025年は8月30日)
  • 土浦全国花火競技大会(茨城県土浦市):11月の第一土曜日(2025年は11月1日)
  • 長岡まつり大花火大会(新潟県長岡市):8月2日と3日

この中でも全国花火競技大会と土浦全国花火競技大会では総合優勝に内閣総理大臣賞が授与されるなど、出場業者としては最高の名誉となる大会となっているようです。

もちろんこれらの大会以外でも日本中で花火大会は行われていますし、概ね7月頃から各地で開催され始めるようですから、ぜひ地元の花火大会を調べてみて足を運んでみてくださいね。

感想

夏になると日本中の空を彩る花火。

映像で見るだけでも綺麗なものですが、実際に現地で見る花火は迫力が全然違います。

その輝きもさることながら、光の花が咲いた瞬間に身を打つような音。

どれほど映像技術が進化したとしても、直接見ることに敵うことはないでしょう。

出店などを回るのも楽しく、思いっきり夏を満喫できます。

まぁ人が多いことだけは我慢しなければならないので、どうしても敬遠してしまう人も多そうですけれど。

ですがやっぱり行ってみると楽しいものです、せっかくですから夏の風物詩を今年は楽しんでみてはいかがでしょうか。

それでは今回はこのあたりで。

あなたの大切な時間で読んでいただき、ありがとうございました。

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