こんにちは、桐生真也です。
年始から仕事続きで時間も取れず、そろそろお墓参りに行って去年の報告でもしたいなと思っている今日この頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
冬は空気も澄んでいて、遠くの山々まで綺麗に見渡せますよね。
私の祖父や父が眠るお墓へ向かう道の途中、とても開けた真っすぐな道があるんです。
あの辺りでは結構綺麗な景色なのですが、その景色の奥に悠然と佇むのが我らが日本の象徴”富士山”。
割と年中いつでも遠くに見えていることもあり、これまで特別な感覚はなかったのですが、ふと思い出したのです。
昔から富士山はどちらのものか論争があったような。
気になる!
山梨県と静岡県に面する富士山。
どちらの県として扱われているのか、そもそも富士山はいつ頃から日本の象徴として扱われてきたのか。
日本に住んでいながら今更ですが、気になってしまいました。
この論争に首を突っ込んでいいものか悩みましたが、調べる分にはいいですよね?
浅い知識と拙い文章ですがご容赦ください。
気ままにお付き合いいただけたら幸いです。
そもそも富士山ってどんな山?

富士山は山梨県と静岡県に面する活火山。標高は3776.12mで、日本最高峰の独立峰(連なっていない単独の山)である。頂を白く雪で化粧したその雄大な姿は、昔から多くの芸術や地質学的に影響を及ぼしてきた。
富士山周辺は富士箱根伊豆国立公園として、一都三県を跨ぐ国立公園として1936年に指定され、富士山の火山活動に由来する湖や島などを含む自然が含まれる。(富士五湖や箱根温泉、伊豆諸島など)
古くより霊峰として信仰され、浅間大神や木花之佐久夜毘売が神霊として宿るとされており、それらを主祭神とする富士山本宮浅間大社が静岡県富士宮市にある。
2013年には”富士山-信仰の対象と芸術の源泉”としてユネスコの世界文化遺産として登録された。
日本の最高峰

日本で最も高い山というのは小学生でも知っている富士山の大きな要素ですね。
その高さもあり多くの場所から見ることができる富士山は、あちこちで地名にもなっていますよね。
富士見町とかそういった名前も多い気がします、それだけ多くの場所から良く見えるということなのでしょう。
地元も含めて富士見って付く地名が三ヶ所くらいありますし、本当に多いですね。
でも地名を付ける時に、富士山が綺麗に見えるなら名前にしたくなるのも頷けます。
多くの絵や詩にも残されるその美しさを、自分たちが住む町の名前にしたいと思うのも自然なことでしょうから。
そんな富士山も約一万一千年前から噴火を始め、直近では1707年(江戸時代)に噴火した記録が残っているそうです。
しかし活火山とされていることから、いまだに噴火の可能性はあるそうです。
できればあの雪を纏った富士山がいつまでもそのままでいてくれると嬉しいのですけど。
富士箱根伊豆国立公園
東京都、神奈川県、静岡県、山梨県の四つの地域からなる国立公園とのことで、数字で言われてもピンときませんが121,695ヘクタールもあるそうです。
エリアとしては東京都や神奈川県も含まれているものの、富士山・箱根・伊豆諸島・伊豆半島が主な範囲となるそうです。
名前がはっきりそう言っていますしね、調べても東京都の要素が全然見つかりませんでした。
しかし富士山周辺が国立公園として指定されているというのは初耳でした、しかも昭和初期には指定されていたんですね。
範囲としては静岡県が広く、次いで山梨県となるようです。
公園と銘打ってはいますがほぼ自然そのものですので、各地にある国立公園とはちょっと趣が違うようですが、富士山が太古の時代から育んだ雄大な自然を満喫できることから、日本で最も来場者数が多い国立公園とのこと。
富士山は日本だけでなく海外でも有名ですので、外国人観光客も多く訪れるのでしょう。
富士信仰

富士山は古くから霊峰としても信仰されていて、富士山そのものが神様であると信仰されてきたようです。
古くはなんと縄文時代にはその信仰の形跡を見ることができるようで、それほどの昔から富士山が人々の崇拝を集めていたことに驚きます。
やがてそれらの信仰は浅間信仰とされ、浅間大神や木花之佐久夜毘売を祭る浅間神社が周辺地域に建てられていったそうです。
やがて江戸時代には富士山の八合目より山頂が浅間神社の領域として徳川幕府より認められ、今も受け継がれているそうです。
コノハナノサクヤビメってゲームとかでも聞いたことのある名前でしたが、富士山の神様だったのですね。
山の多い日本は山岳信仰が盛んなようですが、富士山はその最たるもの。
初夢に見ると縁起がいいとされるのも、こういった古くからの信仰が由来なのでしょうね。
この浅間信仰を含めた富士山への信仰心などの文化が、”富士山-信仰の対象と芸術の源泉”として、世界文化遺産に登録されました。
富士山は山梨県?静岡県?

さていよいよ本題といいますか、個人的に一番気になっていたことなのですが。
調べると結構衝撃的な事実でした。
富士山には今もなお県境は存在していません。江戸時代から境目は定まっていなかったとされていて、度々両県の主張が対立してきました。1951年には両県の知事が会談し、今後境界を巡り争わないことで一致したとされ、また2014年にも当時の知事が記者会見で今後も争わないと答えました。
決まっていませんでした、しかも随分と昔から争っていたようです。
日本を象徴する霊峰が自らの領域だと主張したい気持ちはわからないでもないですが、争いの規模が長すぎました。
県境の境界線問題だけではなく、土地の権利や税の徴収などでも度々争われていたようです。
問題が根深すぎて解決せず、境界を定めないことで合意して争わないことにしたのは賢明というほかありません。
当時の県知事の英断には脱帽です、よくぞ決断したと思います。
これほど長く続いていた争いなのですから、きっとこの決断に批判的な意見も多かったはずです。
それを承知で両知事は決断したのですから、争うのに疲れていたのかもしれませんね。
しかしながら古い文献などでは富士山は駿河国(現代の静岡県)のものと記載があるものが複数存在しており、また富士山本宮浅間大社も静岡県富士宮市にあることから、ちょっと山梨県は不利だったかもしれません。
争わないと言ってくれているので、これからも奪い合うのではなく、共有していってくれたらいいですね。
感想

日本の誇る雄大な自然、富士山。
普段から目にしている日本の象徴だからこそ、多くの歴史や経緯がありましたね。
今回はせっかくなので、美しい富士山の写真を多めに入れてみました。
どれもこれも美しく選ぶのも楽しかったくらいです、それほどに素晴らしい風景です。
県境が定まっていなかったことには驚きましたが、どちらのものでもないとお互いに納得してくれていてよかったです。
古くから信仰を集めていた富士山の神様は、争うことを望まなかったのかもしれませんね。
これからも富士山は世界に示す日本の象徴としてあり続けるでしょう。
どうか末永く、その美しさで多くの人を魅了してほしいものです。
それでは今回はこのあたりで。
あなたの大切な時間で読んでいただき、ありがとうございました。
Radiotalkで音声配信もしていますので、興味がある方はぜひこちらも聴いてみてくださいね。
番組 #真也のFeelingNight #Radiotalk https://radiotalk.jp/program/155656
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