こんにちは、桐生真也です。
ニュースを見ていたら、最近はスーパーの店内で焼いているピザが大人気らしいですね。
店内の石窯で生地からこだわって焼いていて、値段も安くてサイズも大きいことから、本格的なピザ専門店の人たちも怖い相手なんだとか。
デリバリーするための人員をカットできる分、値段も抑えることができるのでしょう。
私の地元のスーパーでもピザを焼いているので、近づくにつれて良い匂いが漂ってきますよ。
色々と値段が上がってしまっている昨今、値段が安くて美味しいというのは強いアドバンテージとなりますものね。
高くて凄く美味しいものよりも、安くてそこそこに美味しいものの方が数としては売れるでしょうから。
かくいう私も、地元のスーパーのピザは子供のためによく購入しています、クオーターサイズでカットされているのが手頃で嬉しい。
さてそんな誰もが知っているピザですが、いつ頃から食べられるようになったのでしょう。
気になる!
イメージとしてはかなり歴史は古いのではないかと思っているのですが、料理の工程としては単純な部類のものでしょうから。
浅い知識と拙い文章ですがご容赦ください。
気ままにお付き合いいただけたら幸いです。
ピザの歴史
ピザの原型は紀元前までさかのぼる

ピザの原型と言われているものは、紀元前3000年頃の古代エジプトから生まれました。
小麦粉に水を混ぜてこねたものを発酵させてから焼く、現在のパンやピザの原型と言えるもので、今でいうところのフォカッチャに近いものだったそうです。
現代のような食材を乗せて焼くようになったのは、16世紀のイタリア。
ニンニクやラード、塩などで味付けしたシンプルなもので、こちらがピザとしての原型ではという意見もあるようです。
小麦粉に水を混ぜただけの調理法は、もっと昔の古代メソポタミア辺りからあったようですが、発酵させる手順を追加したのがエジプトとのこと。
相変わらず出てきますねエジプトとメソポタミア、現代に通ずる技術やアイデアを生み出しすぎです、凄まじい文明ですね本当に。
偶然できたものだとしても、それを再現できるようにしたら立派な技術ですからね。
現在のピザに近いものが作られるようになったのは、それから4500年ほど経ってからというのですから、結構時間が経ちましたね。
16世紀~19世紀頃って他の様々な分野でも技術的に大きく発展をしていった時代ですし、ただ生きるだけじゃなく、便利さや娯楽などにも時間を費やせる余裕が生まれ始めた時代なのでしょうか。
ピザという名前は後から生まれた

現代のようにトマトソースにチーズという組み合わせが生まれたのは、17世紀頃のイタリアはナポリ。
その頃のイタリアではトマトの栽培が始まったり、モッツァレラチーズが生産されるようになった時期でもあり、その二つを組み合わせた美味しさはすぐにナポリで大ヒットとなり、そこで”ピザ”という名前で呼ばれるようになりました。
その後は1830年に世界初のピザ専門店と言われる”ブランディ”がオープンし、ナポリピザの名は広がっていきます。
トマトとチーズがあってこそのピザ。
それまではなんて呼んでいたのでしょうね、フォカッチャの一種という扱いなのでしょうか。
平らに焼いたパン自体は各地で様々な呼ばれ方をしていたようで、コカとかピアーダとかピラコウスなんて名前も出てきました。
ピザの語源はハッキリしていないそうですが、文献に初めてその名前が出てきたのは、997年南イタリアのガエータでラテン語で書かれたものだそうです。
こういう名前に関することって、現代の人はすごい大真面目に文献とかを一生懸命に漁って調べて結論付けるのでしょうけど、案外誰かが何となく付けただけってものも多いんじゃなかろうかと、最近では思うようになってきました。
まさか辞典にも載るくらい一般的になると思って名付けてないでしょうからね。
有名なマルゲリータピザは王妃の名前から

1889年、当時の王妃であるマルゲリータ王妃がナポリを訪れた際、イタリア国旗をイメージして作られたピザ(トマトの赤・モッツァレラチーズの白・バジルの緑)をいたく気に入り、マルゲリータピザという名前になった。
余談ですが、カルパッチョという料理も、イタリアの画家であるヴィットーレ・カルパッチョさんから取っているらしいですよ。
王妃に食べさせるために国旗をイメージして作るなんて、いいセンスをしていますね。
料理としても彩りを感じて素敵ですし、ピザを作って提供したラファエレ・エスポジトさんのセンスが光ります。
王妃の名前を冠した料理を生み出しただなんて、当時としては大変栄誉なことだったでしょうね。
第二次世界大戦頃に誕生した、ご飯に梅干しを一個だけのお弁当を”日の丸弁当”と呼んでいますが、これも時の天皇陛下の名前を冠した弁当に……ならないでしょうね、天皇陛下の名前を平民が気軽に呼ぶことになって不敬だとか言って。
料理として生まれた経緯が全く違うので、そもそも名前を冠することもないでしょうけども。
アメリカで大ヒットし日本へ

1905年頃、ニューヨークのマンハッタンにあったイタリア系移民の街であるリトル・イタリーでアメリカ初のピザ専門店がオープンしましたが、当時は現地のイタリア人のためのお店に近い状態で知名度はありません。
その後の第二次世界大戦の頃、イタリアに駐留していたアメリカ軍人がピザを食べ、その後一般にも広まっていったようです。
そして1960年頃、アメリカで宅配ピザの先駆けであるドミノピザが営業を始め、そこからアメリカでのピザ人気に火がつきました。
日本にピザが渡って来たのは、1940~1960年頃と言われています。1985年にドミノピザ恵比寿店がオープンしています。
ドミノピザってそんなに歴史が長いとは、日本でも代表的な宅配ピザ店ですもんね。
アメリカにしても日本にしても、やはり宅配ピザという業態の力が大きいようです。
レストランなどでは以前から提供されていたようですが、やはり手軽さという要素が人気に拍車をかけるというのは間違いなさそうですね。
高級で食べる頻度が低いものは爆発的人気にはならないでしょうからね、ホットドッグみたいに手で掴んで食べるという食べ方もアメリカには馴染みやすかったのでしょうか。
日本でも60年代には”西洋風お好み焼き”などと呼ばれ知られてはいたようですが、今ほどの知名度はなかったようです。
私もピザと言えば宅配ピザというイメージです、ドミノピザとかピザーラとか。
でも、宅配ピザって高いですよね、一枚3000円くらいするじゃないですか。
お店まで取りに行けば一枚無料とかもやってますけど、それでも覚悟がいる値段の食べ物だと感じます、ちょっとしたステーキ食べれるくらいですよ。
スーパーで安くて美味しいものが手軽に食べられるようになったのですから、手軽に買える値段というのは大切ですね。
イタリアでのピザ

イタリアでのピザの値段は、一般的なもので6~10ユーロ、高級なレストランで食べても20ユーロほど。
2025年4月某日の為替市場では1ユーロ160円くらいなので、高級なレストランでない限りは日本よりも安いと言えるでしょう。
食べ方としても、日本のように何人かで分け合うわけではなく、一人で好きなものを食べるという感じみたいです。
そのためか、日本のピザ程一枚が大きくなく、一人でも食べやすいサイズなんだとか。
日本だとピザを一人で一枚食べきるっていうと結構大食いの人を想像してしまいますもんね。
主な種類は三種類、それぞれの特徴を簡単にまとめてみました。
シチリアピザと呼ばれる種類が日本のピザに近いでしょうか。
ナポリピザやローマピザが多いみたいですから、シチリアピザがちょっと特殊な感じですね。
生地もサクサクした薄い生地で、日本のようにモチモチと分厚い感じではないので、重たい感じでもないのでしょう。
ホットドッグとかタコスとかそういった食べ物に近いのだろうなと感じました、日本で言うならおにぎりでしょうか。
手頃な値段帯でいつでもどこでも食べられる、イタリアではそういう扱いの食べ物なのでしょう。
日本にピザを伝えたアメリカも厚めの生地に具だくさん、全体的にボリュームのあるどっしりとしたピザが人気だそうです。
シカゴで生まれた”シカゴピザ”はその境地とまで言えそうなもので、フライパンや鍋の内側に生地を張り付けて伸ばし、そこに大量のチーズやトマトソースを流し込んで焼いたものですから、当然フライパンと同じ厚みですよ。ピザというよりは、パン生地の鍋にシチューが入っているようなイメージ。
各地に独自の発展をしたピザがあるらしく、ニューヨークピザやデトロイトピザというのがあるらしいですね。
ちなみに値段はMサイズで約500円程度だというのですから、日本と比べると激安ですね。
というより日本の宅配ピザの値段設定が特別に高いようです、広告費などの関係で高くなってしまうようですが。
感想

ピザに関する色々なことを調べてみて、国や地域毎にも特色がある料理なのだとわかりました。
調理方法としてはシンプルだからこそ拡張性があるというか、特色も出しやすい料理だと言えますね。
値段に関しては日本のピザだけが特別に高かったようですが、最近のスーパーではMサイズくらいで700円くらいで販売されているので、手軽に自宅でピザを食べられる時代になってきたということですね。
…ここまでピザを調べておいて、私はピザが食べられません、というよりチーズが食べられないのです。
調べている間もピザの写真をたくさん見ましたし美味しそうだなとは思うのですが、やっぱりチーズの味が強くて苦手。
美味しそうなのに、食べられないのは損してますよねぇ。
自分でもわかっているのですが、やっぱりチーズ嫌いが克服できず。
いつか本場の薄いピザも、シカゴの分厚いピザも食べてみたいとは思っているのですが。
ピザが大好きな皆さんは、どうか私の分までたくさん楽しんでくださいね。
それでは今回はこのあたりで。
あなたの大切な時間で読んでいただき、ありがとうございました。
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