こんにちは、桐生真也です。
今回は神奈川県の箱根にあります”箱根ガラスの森美術館”に行ってまいりました。
今回は展示内容が替わったとのことで、二度目の来訪となります。
前回来訪した記事はこちらになりますので、よかったら見てみてくださいね。
生憎と天気が悪く滞在中はずっと雨が降っていたので、外の展示物の写真は写りが非常に悪くなってしまいました。
まぁ私のスマートフォンはそもそもカメラの性能があまり良くはないのですが。
とはいえたくさん写真を撮らせていただきました、どれも美しいガラス細工ですよ。
なので今回は写真も多めにお届けしたいと思います……が、実際に見るのと写真で見るのは雲泥の差です。
写真を撮りながらも感じたのは、画面に映る作品と目に見える作品とでは、色合いも輝きもまるで違うということ。
実際に見てもらうことが何よりもいいと思います、現地で様々な角度からぜひ見ていただきたい作品ばかりですよ。
雪の季節も終わったので、これからはお出かけもしやすい季節。
少しでもお出かけの参考になれば幸いです。
拙い文章ですがご容赦ください。
気ままにお付き合いいただけたら幸いです。
※画像が多いため読み込みが遅いかもしれません、ご了承ください。
春の催しは”ヴェネチアン・グラスとカーニバルの世界”

2025年1月25日(土)から4月13日(日)に開催されているのは、”ヴェネチアン・グラスとカーニバルの世界”。
すみません、もうそろそろ展示が終わってしまいますね。
ちょうど雪の季節だったこともあり、箱根の雪山に立ち向かう勇気はなく、展示期間の終りの方になってしまいました。
ですがまた週末までありますので、お時間があれば是非足を運んでみてください。
カーニバルとはキリスト教の慣習の一つで、「カルネ・ヴァーレ(肉よ、さらば)」という言葉が語源とされています。
ヴェネチアのカーニバルでは、人々は趣向を凝らした仮装や仮面を身に纏い、自分ではない誰かとなって”非日常”なカーニバルを楽しみます。
18世紀頃はまだ身分の社会的な差が厳しく、仮面を身に付けることで立場の隔たり無く楽しむといった意味合いがあるそうですね。



写真のように色とりどりな仮装や仮面を身に纏い、それぞれが心からカーニバルを楽しもうという気持ちが伝わってきますね。
こちらの写真の数々は写真家である坪谷隆さんが撮影したもので、とても生き生きとしたカーニバルの仮装姿が写真に収められています。
私の写真では伝わり辛くて申し訳ないのですが、どの仮装も非常に精緻に作られていて、これだけでも参加者の本気具合が伝わってきます。
天野こずえさんの漫画”ARIA”ファンの方にとっては印象深いであろうカーニバル。
私も作中の場面を思い出しながら作品を眺めてみて、懐かしさも感じたりしていました。
また、カーニバルでは仮面をつけた演者が即興劇を行う催しもあり、その役柄をガラス細工で表現したものも展示されていました。



この即興劇は台本のようなものはなく登場人物の設定だけがあるようで、役者たちがその時々の風刺を織り交ぜたアドリブのストーリーだったようです。
全編アドリブというのも凄いですね、大まかな流れくらいの打合せはしていたのでしょうか。
動きもアクロバットなものやパントマイムを織り交ぜるなど、観客を楽しませようという役者たちの気持ちがかなり反映されたものであったようです。
写真の絵画でもかなり派手な演出があったことがわかります、命綱とかしてなさそう。
私も行ってみたいですねヴェネチアに、言葉は解らなくてもきっと楽しいはず。
イタリアの美術品や建物って個人的に凄く美しいと感じるんですよね、多くのファンタジー作品の参考にもされているからでしょうか。
建物にしても柱の一つ一つの装飾が細かくて、荘厳さを感じられるものが多いなと思います。
そういった美に関するこだわりや意識が強いからこそ、ヴェネチアン・グラスという美しいガラス細工が生まれたのではないでしょうか。
撮ってきた写真たち
個人的に目を惹かれた展示作品を撮ってきました。
でも最初にお伝えしたように、写真ではその美しさを伝えることができません。
ぜひ現地へ足を運んで、その美しさを実際に見てほしいと思うものばかりです。















これを全部ガラスで作っているというのですから、その技術力の高さに驚くばかりです。
現地にはどうやって模様を付けるかとか説明もあるのですが、何度読んでも実際にやるのは大変だろうと感じます。
乳白色の細いガラス棒を作ってから、それを均等に並べて別のガラスに貼りつけて、二人がかりで引っ張って捻じることで均一なライン模様を作り出すそうですよ。
他にも細かいガラス片を組み合わせて絵画のようにしたモザイクガラス、金太郎飴のように輪切りにすると絵が出てくるコインサイズのものなど、あまりに細かく丁寧な仕事に語彙力を失います。
色合いも鮮やかで美しく、造型も細やかです。
個人的には赤いグラスが本当に綺麗だと思います、ワインを注いだら素敵でしょうね。
これらのグラスは実用品というよりは展示用の物ではあるのでしょうけれど、確かにこれほどの装飾を施されたグラスでは使うのも躊躇っちゃいますよね。
ガラスで作ったカトラリーは実用では使えないでしょうけれど。
スプーンとフォークはどうにか、でもナイフは流石に。
職人が本気で作れば、極薄のガラスナイフが作れそうですけどね、ちょっと見てみたい。
今回はカーニバルということで、仮面も売店でたくさん売っていましたよ。
実際に付けられるものから、壁にかけるような小さなものまで。
展示ごとに変わる品揃えも毎回楽しみにしているんです、ちょっと高価すぎて買えないものも多いですが。
江戸切子のグラスよ、どうしてそんなに桁が多いんだい?
もちろん高いものばかりではありません。
ガラスのチャームが付いたネックレスやピアスなどもあり、値段もお手頃なので、記念に購入してみてはいかがでしょうか。
次回は”19世紀のヴェネチアン・グラス~しなやかな造形~”

2025年4月19日(土)から7月13日(日)までは、”19世紀のヴェネチアン・グラス~しなやかな造形~”が展示されるそうです。
一度は失われたヴェネチアン・グラスの技術が苦境の乗り越えて蘇り、新たに生み出された作品の数々が展示されるようですね。
とても楽しみです、ぜひ次回も足を運んでみたいと思っています。
次回こそは天気がいいことを願っています、せっかく外の庭園には桜を模したガラスの木もあったのに雨で輝きがなく…。


晴れていればキラキラと桜色が美しかったことでしょう、楽しみにしていたので残念で仕方ないです。
当日はかなり外国の観光客の方も多かったのですが、タイミングが悪かったですね。
前回行った時はいいお天気でしたので、かなりキラキラと輝いていたのですが。
これからも季節ごとに行けたらいいなと思いつつ、それでは今回はこのあたりで。
あなたの大切な時間で読んでいただき、ありがとうございました。
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